IoTで何かを作りたいと思った時には、まずモックアップ(プロトタイプ)を作ってみることです。今はそのための材料が揃っており、マイコンに半田付けして…などと手間をかけることなどなくなっています。

Intel Edison

Intel社が販売しているx86系コンピュータです。Yocto Linuxという組み込み系に向いたLinuxディストリビューションが動きます。これにより、Linuxコンピュータでできることであれば概ね同じことがIntel Edisonでも可能になっています。

Intel Edisonは切手大のごく小さなコンピュータですが、単体ではほぼ何もできません。専用のボードであるBreakout Board KitやIntel Edison Kit for Arduinoを使うのが一般的です。また、ぷらっとホーム社のOpenBlocks IoT BX1のようにIntel Edisonを使った商用製品も出てきています。その意味では商用レベルの品質に耐えられるシングルボードコンピュータと言えます。

画像はIntel® Edison and Mini Breakout Kit | Flickr – Photo Sharing!より。

インテル® Edison モジュール ― 小さい 1 つのプラットフォームに無限の可能性

Arduino

ArduinoはAVRを積んだマイコンです。開発する際にはProcessingという言語を使って行います(Cに近い言語です)。USBなどで母艦のコンピュータと接続し、専用のIDEを使ってコードを開発してマイコン上に転送します。

Arduino用のモジュール(シールドと呼びます)が数多く存在するのでセンサーを使ったり、文字を出力したりするのも手軽にできます。また、ブレッドボードを使って他の入出力を制御することもできます。

派生版も数多くあり、超小型の8pinoやLittle Bitsから出ているArduinoモジュールをはじめ、コンセプトが違うArduino互換機があります。最新のArduinoはYÚNで、WiFiも搭載されています。

画像はArduino – Wikipediaより。

Arduino – Home

Raspberry Pi

元々IoT向けのデバイスではありませんが、安価であること、Linuxが動く、他のセンサーを組み合わせられることなどからIoTデバイスとしてよく使われています。確かにWebカメラやマイクが使えたり、市販のWiFiデバイスが使えるのは便利です。

ただしIoT向けではないので消費電力などは考慮されていません。また、SDカードを使いますのであまり読み書きを繰り返すと壊れる可能性があります。そういった意味において、IoTのプロトタイプ向き(完成後はIntel Edisonに移行するなど)と言えるでしょう。

画像はRaspberry Pi – Wikipediaより。

Raspberry Pi – Teach, Learn, and Make with Raspberry Pi

mbed

クラウドサービスとハードウェアが一緒になったデバイスです。クラウド上に用意されているIDEを使ってコーディングし、コンパイルされた結果をダウンロードします。後はmbedデバイスに転送するだけです。開発言語はCになります。

開発環境を用意しないで良いこと、作ったコードをシェアしやすい(実際多くの人たちがmbedのコードを公開しています)のが利点と言えます。デバイスとしても小型で、まさにIoT向きと言えます。

画像はmbed – Wikipediaより。

Home | mbed

Tessel

JavaScript(node.js)で開発するという点がポイントになっています。現在Tessel 2が開発中であり、デフォルトで580MHz、メモリは64MB、WiFi、USB×2などといったスペックになっています。モジュールは専用の形になるようです。

画像はTechnical Machine 的 Tessel 终于到了 / Finally got Tessel by Technical Machine | Flickr – Photo Sharing!より。

Tessel 2

BeagleBoard

BeagleBoardはRaspberry Piに近い、シングルボードコンピュータになります。720MHzのCPU、128MBのDRAMを搭載し、USBやmicroSDカード、HDMI出力もサポートしています。それでいて最大消費電力は2Wとごく低いのが魅力となっています。

OSはAngstrom(プリインストール)、Debian、Ubuntu、Gentooが対応しています。

画像はFile:BeagleBoard xM.JPG – Wikimedia Commonsより。

BeagleBoard.org – community supported open hardware computers for making


かつてはマイコンボードというと一から自分で作成しなければならないものでしたが、最近ではモジュールも増え、半田ごてもほとんど使わずにプロトタイプが作れるようになっています。大事なのは開発のしやすさ、モジュールの多さでしょう。

やりたいことが決まったら、それに合わせてモジュールを選んでそのモジュールが使えるマイコンを選ぶと言った具合です。ぜひあなたのやりたいことを実現してください!