情報通信や医療・福祉分野などあらゆる業界にAIが導入され、ビジネスのあり方に大きな変化をもたらしています。「食」の領域においても、AIが利用者の好みを学習して献立を自動作成するなど、AIの活躍の幅が広がっています。

今回は、AIによる献立自動作成の概要や具体的な活用シーンをご紹介します。

 

AIによる献立の自動作成とは?

健康のためには日頃から栄養バランスの良い食事をとることが欠かせません。しかし、共働きの夫婦も一般的となり、夫婦ともに仕事に追われていては時間をかけて献立を考える時間はなかなかとれないことも多いでしょう。一人暮らしの方であればなおさらです。忙しい毎日の中で主菜・副菜・汁物を組み合わせて献立を考えることは、毎日料理をする人にとって大きな負担となっています。

このようなニーズから、AIによる献立自動作成サービスを提供する企業が現れています。Webサイトやアプリでユーザーが選択したレシピに対し、主菜、副菜、汁物の中から不足しているものを膨大なレシピデータから自動で検索し、「献立」として瞬時に提案する仕組みです。

提案した献立は栄養士などの専門家の判定を受け、AIがその結果を学習します。献立の栄養価だけではなく、季節・料理のジャンル・調理効率といった料理をする人が考慮するポイントや、彩りや味のバランスなどの感覚的な要素も含めることで、利用者の好みに合った献立の作成が可能となります。

 

AIによる献立作成の活用シーン

AIによる献立作成は、自宅での献立提案だけでなく、外食産業においても活用が期待されています。特に献立つきの食材宅配サービスでは、AIを導入することで業務効率改善やコスト削減に効果が見込まれます。

さらに、公共分野においてもAIによる献立作成の活用が期待されます。例えば学校では、子供たちへの給食アンケートの結果をAIに学習させることで、子供の好みも加味した献立の提案が可能になるでしょう。

また、学校や病院、施設では専門家による栄養管理が行われていますが、献立や栄養素の情報をデータとして扱えるようになれば、栄養管理の業務が容易になり、栄養士などの負担削減に役立てることができます。
ただし、病院や医療施設では診療科目や患者の状態により必要な献立は異なるため、AIが提案した献立を一律に提供するのではなく、状況に合わせて個別に対応していくことが求められます。

 

AIで実現!食材の仕入れも効率的に

献立の提案だけでなく、食品の仕入れにおいてもAI活用の可能性があります。例えば、外食産業で「夕方から冷え込むから、温かいメニューのオーダーが増えるだろう」という予測ができれば、「シチューに必要な食材の仕入れを増やす」というアクションをとることが可能です。

食材の効率的な仕入れは、食品ロスや輸送時に生じるCO2の削減にもつながります。 スーパーマーケットなど小売業界では、既に気象情報をもとにした商品の仕入れが実践されています。気象情報と献立の関係性をAIに学習させることによって、その日の天候にマッチした献立の提案や効率的な食材の仕入れを実現することができるのです。

 

まとめ

今回は、AIが献立の自動作成や食材の仕入れに活用されていることについてご紹介しました。

AIは、その先進的で未来的なイメージから、限られた業務にしか縁がないように思われがちですが、実際には身近な日常の至るところに活用の可能性があります。AIによる献立の自動作成は、スマートスピーカーをはじめとするIoT家電と連携することで、消費者の利便性をより向上させることができます。 今後、食におけるAIの重要性が高まり、さまざまな新しいサービスが生まれてくるのではないでしょうか。

 

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