Raspberry Piを使う場合、常にネックだったのがHDMIディスプレイでした。デスクトップパソコン代わりに使う場合はまだしも、工作系のことをしようと思った時に大型なHDMIディスプレイがないと操作しづらいというのは面倒な問題でした。

それを解決してくれるのが[Raspberry Pi公式に販売されたタッチディスプレイ](http://swag.raspberrypi.org/products/raspberry-pi-7-inch-touchscreen-display)になります。

価格も48ポンド(約8,800円)と類似品に比べて安く、かつタッチディスプレイなのでマウスは不要です。7インチと小型なのも手軽で、使い勝手が良いです。さらに公式とあって背面にRaspberry Piが接続できるようになっており、さながらRaspberry Piのタブレットと言った感じになります。

今回はそんな公式タッチディスプレイを使うべく、かつ何度も繰り返し行うRaspbianのインストール/初期設定周りをまとめてみたいと思います。

必要なもの

  • Mac OSX
  • Raspberry PI
  • 公式7インチタッチディスプレイ
  • USBキーボード
  • LANケーブルまたはUSBのWiFiアダプタ
  • 8GB以上のマイクロSDカード
  • マイクロUSBケーブル

Raspbianのダウンロードとインストール

タッチディスプレイは最新のRaspbianでしか対応していません。すでに使っている場合は、

してください。今回はRaspbianのダウンロードから行います。

まずRaspbianのダウンロードをします。執筆時点での最新版は 2015-09-24-raspbian-jessie.zip でした。

解凍ですが、拡張子はZipとなっていますが実際には7zipを使っています。そのため7zipを用意する必要があります。Homebrewを使っている場合は次のようにします。

そしてファイルを解凍します。

解凍が終わったらマイクロSDカードを接続します。そしてマイクロSDカードのパスを調べます。

今回は /dev/disk3 がそうです。まずアンマウントします。

アンマウントしたら、解凍したイメージファイルの内容をコピーします。

しばらく時間がかかりますが(上記例では9分以上かかっています)待っていれば完了します。

ddが終わったらマイクロSDをMac OSXから外して、Raspberry Piに差し込みます。

タッチディスプレイの組み立て

タッチディスプレイは組み立てを行う必要があります。難しいということはありませんが、ハウジングについては同梱されている紙と[コードの接続](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0174/1800/files/how_to_assemble_the_rpi_touchscreen_display.jpg?14903340043104331728)について確認しながら進めてください。Raspberry Piを最後に接続すれば完了です。動画で紹介しているところがありますので、こちらを見ると分かりやすいかと思います。

完成すると次のようになります。

最初はUSBキーボードと有線のLANケーブルが必要です。

準備ができたらディスプレイのマイクロUSBケーブルを差し込みます。特に電源スイッチなどはありません。ディスプレイからRaspberry Piへは5Vのケーブルを通じて給電されます。以下の写真の赤と黄色のケーブルになります。

ディスプレイは専用のケーブルでつなぎます(HDMIは使いません)。ここの取り扱いが最新のRaspbianでないと対応していないようです。

ちなみにこの部分がタッチイベントを伝えるデバイスになります。ごく小さいですが、この部分だけでタッチディスプレイが実現できるのがすごいですね。

最初の設定

起動した時の画面です。表示が逆さになっていますが、これは後で調整します。

起動してしまえばSSHでログインできますので、まずIPアドレスをifconfigコマンドで確認してください。確認できたらSSHでログインします。

デフォルトのパスワードはraspberryです。

WiFiの設定

WiFiはまず wpa_passphrase コマンドを使います。

このように出力されますので、この結果を /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf に書き込みます(via [Raspberry Piに無線LANのUSBアダプタをつける | ものづくりエクスペリメント](http://denshikousaku.net/raspberry-pi-wifi-lan-usb))

さらに /etc/network/interfaces を編集します。

ここまで終わったら一度Raspberry Piを再起動して(その際LANケーブルを抜きましょう)、IPアドレスが取れているか確認しましょう。取れていればUSBキーボードも外して、Mac OSXからSSH接続すれば良いでしょう。

画面の向きを調整する

画面の向きを調整するのは簡単です。[Raspberry Pi • View topic – Official RPI Touchscreen – is it upside down in the frame?](https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?t=121263)に書かれている通りですが、スクリプトが公開されています(via [remonlam/rpi-touch-display-fix](https://github.com/remonlam/rpi-touch-display-fix))

これを実行すると画面の向きが正しくなります。

タッチディスプレイについて

手軽に使えて良いのですが、筆者のタッチディスプレイは接続の問題か、突然タッチや移動イベントが発生してしまうようです。コンソールで使っている分には困りませんが、X Windowを使っていると操作に困ることがあります。

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さすがに公式ディスプレイだけあってタッチ操作をはじめとして改めて用意するものもなく簡単に認識してくれるのが便利です。価格も1万円以下と手に入りやすいでしょう。Raspberry Piを使ってIoTを体験してみたい方にお勧めです。