
RaspberryPi上で音声合成ソフトを使い、セリフを喋らせたいと思います。
用意するもの
- RaspbianがインストールされたRaspberry Pi(今回は Raspberry Pi 2 modelB+ を使いました)
- スピーカー(イヤホンで確認することもできます)
準備
音声合成ソフトのダウンロード
Raspberry Piで任意の場所に音声合成ソフトをダウンロードします。
今回は音声合成ソフト AquesTalk Pi を使用します。
出力先の固定
音声出力させるための準備をします。スピーカーはRaspberry Piのアナログ出力から出力されますので、出力先の設定をします。
出力をアナログ出力に固定
1 |
[crayon-600dfaba30ed6342188331 ]$ amixer cset numid=3 1 |
[/crayon]
スピーカーテスト
続けてスピーカーが使用可能かテストします。スピーカーから音がなればOKです。
1 |
[crayon-600dfaba30edd682319294 ]$ speaker-test -t sine -f 600 |
[/crayon]
wavファイルの再生のテスト
Raspbianにある音声を使用して、音声再生可能かどうかのテストを行います。
1 |
[crayon-600dfaba30ee4707683642 ]$ aplay /usr/share/sounds/alsa/Rear_Center.wav |
[/crayon]
早速喋らせてみよう
基本のコマンド
基本はRaspberry Piで下記のコマンドを実行すれば喋らせることができます。
1 |
[crayon-600dfaba30eea880915792 ]$ [ダウンロードしたフォルダ]/AquesTalkPi "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
今回は
1 |
/home/pi/aquestalkpi/ |
にダウンロードしましたので、下記コマンドにて実行していきます。
例:
1 |
[crayon-600dfaba30ef3091085472 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
“こんにちは”の部分にソフトに喋らせたい言葉を入力します。
速度の調整
1 |
-p speed |
でしゃべる速さを調節できます。
speedの箇所には数値を入れます(50-300)。初期設定が100です。
例えば、600と入れてみると・・・
1 |
[crayon-600dfaba30efc311239744 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -p 600 "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
速すぎてほぼ聞き取れません。
次に300と入れてみると・・・
1 |
[crayon-600dfaba30f02013713584 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -p 300 "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
かなり早口です。
次に100と入れてみると…
1 |
[crayon-600dfaba30f08566329972 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -p 100 "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
少しゆっくりになります。
棒読みにする
初期設定では抑揚のある喋り方をしますが
1 |
-b |
で棒読みになります。
1 |
[crayon-600dfaba30f11886374509 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -b "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
声種を変える
2種類の声があり、女声f1とf2があります。初期設定はf1です。
1 |
-v f2 |
でf2の声に変更できます。
1 |
[crayon-600dfaba30f1a619630568 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -v f2 "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
ボリュームを変える
1 |
-g volume |
で音量を変更できます。
volumeに数値を入れます(0-100)。初期設定は100です。
volumeに50と入れてみます。
1 |
[crayon-600dfaba30f27001468964 ]$ /home/pi/aquestalkpi/AquesTalkPi -g 50 "こんにちは" | aplay |
[/crayon]
声が小さくなりました。
このように音声合成ソフトを使用することで、簡単に自分の入力した文章で音声を喋らせることができます。ぜひ試してみてください。