最近はマイコンデバイスが数多く登場しているので、プロトタイピングがとても手軽になっています。さらにそれに合わせてセンサーも多数出ています。プロトタイピングというのは量産化の前に行う試作になります。

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プロトタイプとしては、車の製造などではデザイナーがコンピュータ上に車の外観を描いた後、粘土などを使って立体化するというのが昔から行われています。これは車の形状を把握している企業だからできることで、これからIoTデバイスの開発を行う場合のプロトタイプはマイコンとセンサーをつないでみて、そもそもアイディアが成り立つのかどうかの検査になるでしょう。

この時、マイコンデバイスのプログラミングは突き詰めて考える必要はないでしょう。多くの場合、ArduinoやRaspberry Pi、mbedといったマイコンデバイスを実際のプロダクトで使うことはありません。強度や品質レベルを考えた時に問題が考えられるからです。そのため、プロトタイプの段階では最低限動くレベルで十分でしょう。

同様にセンサーについても小型、軽量である必要はありません。小型や多機能なセンサーは価格が高くなりがちです。製品にする場合には必要ですが、プロトタイプの段階では上質である必要はないでしょう。ただし半田ごてで基盤に直接ではなく、ブレッドボードを使って取り外しが簡単なものがいいです。一回接合してしまうと取り外しは容易ではないので、試行錯誤が試せるようになっている必要があります。

プロトタイプについては大きさにはこだわらずに、まず自分たちが実現したいデバイスができるのかどうかを検討すべきです。その次にマイコン部分を含めて製品の大きさがちゃんと作れるのかを検討します。特にバッテリーが問題になりがちです。ノートブックやタブレットなどを見ると、ほとんどの部分がバッテリーが占めています。ウェアラブルや外部給電なしで動くものを考えているならば特に関門となるのがバッテリーといえるでしょう。それ以外のマイコン部分やセンサーについては安価に済ませようと思うと大変なところはありますが、サイズはごくごく小さなものが揃いつつあります。あえて最初の試作から大きさにはこだわる必要はないかと思います。

Webサービスにおいてもプロトタイプを開発し、そこで試して問題点を是正して再度試用するといった繰り返しで製品レベルをあげていく試みが行われます。机上の空論ではなかなか思った通りの製品はできあがりません。IoTについても同じで、まず動くことを優先して、その品質は後で考えれば十分ではないでしょうか。